【第9回】子どもの歯が抜けたあと、なかなか永久歯が生えてこない?
〜岡崎市で小児歯科をお探しの方へ、歯の生え変わりに関するよくあるご相談〜
こんにちは。岡崎市稲熊町の織田歯科医院です。
小さなお子さまを持つ保護者の方から、よくこんな質問をいただきます。
「乳歯が抜けてから3ヶ月たつのに、永久歯が生えてきません…大丈夫ですか?」
お子さんの歯の成長は個人差が大きいため、心配される気持ち、よくわかります。
今回は、乳歯が抜けたあとに永久歯がなかなか生えてこない原因や、対応の考え方を小児歯科の視点からお話しします。
■ 通常の生え変わりのタイミング
乳歯が抜けてから永久歯が生えてくるまでの期間は、平均で1〜6ヶ月程度。
部位や年齢によって異なりますが、以下は一例です。
部位 | 生え変わりの時期 | 永久歯が生えるまでの目安 |
---|---|---|
下の前歯 | 6〜7歳 | 約1〜2ヶ月後 |
上の前歯 | 7〜8歳 | 約2〜3ヶ月後 |
奥歯(臼歯) | 10〜12歳 | 約3〜6ヶ月後 |
つまり、乳歯が抜けてから2〜3ヶ月経っても永久歯が見えないのは、必ずしも異常ではありません。
■ 生えてこない理由の例
ただし、以下のような理由で永久歯の萌出(ほうしゅつ)に遅れが出ることがあります。
① 永久歯の位置が深い
→ レントゲンで確認すると、まだ骨の中に埋まっていることがあります。
② 歯ぐきが硬く、出にくくなっている
→ 成長スピードや嚙む力により、歯ぐきを押し開く力が弱い場合があります。
③ 隣の歯が邪魔をしている
→ すき間がない、歯が傾いているなどでスペースが足りないことも。
④ 永久歯がもともと「欠如(けつじょ)」している
→ 生まれつき永久歯の芽が存在しないことがまれにあります(特に前歯や第二小臼歯に多い)。
■ 確認にはレントゲン検査が有効です
当院では、小児でも撮影可能なレントゲン設備を用意しています。
永久歯の位置や本数、萌出方向などを確認することで、必要な対処ができます。
「様子を見てもよいのか」「矯正などの対応が必要なのか」
見た目ではわからない情報をしっかり把握できるのが、レントゲン診断の強みです。
■ 治療が必要な場合は?
歯の位置や本数に問題がある場合、以下のような対応を検討します:
✅ 歯ぐきの開窓処置(歯ぐきを少しだけ開けて出やすくする)
✅ 隣接する歯の削合や形態調整
✅ 床矯正による顎の拡大でスペースを作る
✅ 将来的な矯正治療への備え(中学生以降)
当院では、床矯正(取り外し式の拡大装置)による早期介入を行っています。
これは小児期にしかできず、将来的な抜歯矯正のリスクを減らす選択肢でもあります。
■ 保護者の方へ|こんな症状があればご相談ください
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乳歯が抜けて3ヶ月以上経っても変化がない
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歯ぐきが腫れている/痛がる
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歯が斜めに出てきた
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すき間がまったくなく、窮屈そう
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他の子と比べて生え変わりが遅いと感じる
お子さまの歯の発育には個人差があり、過剰な心配は不要ですが、早めに確認することで安心につながります。
■ まとめ|気になることがあれば、まずはチェック!
「永久歯が生えてこない=異常」とは限りませんが、早めにレントゲンなどで確認しておくと安心です。
大切なお子さまの歯のこと。
少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
📍織田歯科医院
〒444-0071 愛知県岡崎市稲熊町8−40
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