【第59回】歯の表面の白い斑点(ホワイトスポット)って何?
〜原因と予防、改善方法まで〜
こんにちは。岡崎市稲熊町の織田歯科医院です。
「鏡で見たら、歯の表面に白い斑点がある…」
「矯正が終わったら歯に白い模様が…」
「ホワイトニングで余計に目立つようになった?」
このような白い模様や斑点が歯に現れている状態は、**“ホワイトスポット”**と呼ばれます。
見た目の問題だけでなく、むし歯の初期症状であることもあるため注意が必要です。
今回は、ホワイトスポットの原因や対処法、予防法についてわかりやすく解説します。
ホワイトスポットとは?
ホワイトスポットとは、歯の表面のエナメル質に現れる白く濁った部分のことです。
透明感がなく、不自然に白く見えるのが特徴で、前歯や目立つ場所にできることが多いため、見た目の悩みにもつながります。
原因はなに?
🦷 エナメル質の形成不全(先天的要因)
生まれつき、または歯の形成時期(乳幼児期)に栄養や健康状態に問題があった場合、歯の表面が正常にできずに白く濁ることがあります。
🦠 初期むし歯(脱灰)
むし歯菌の出す酸によって、エナメル質のミネラル成分が溶け出した状態です。
この「脱灰(だっかい)」が進むと、白く濁った部分(ホワイトスポット)が現れます。
この段階ではまだ穴があいていないため、初期むし歯と呼ばれ、適切なケアで再石灰化する可能性もあります。
😬 矯正治療後のケア不足
ブラケット矯正中に、装置の周囲がしっかり磨けていなかった場合、装置を外したときにホワイトスポットが目立つことがあります。
「矯正が終わったら白い輪っかのような模様ができていた…」という方も少なくありません。
🧪 フッ素の過剰摂取(フッ素症)
フッ素入り歯みがき剤は適量であればむし歯予防に効果的ですが、過剰に摂取すると発育期の歯に影響を与え、ホワイトスポットの原因となることがあります(特に乳児期)。
放っておいても大丈夫?
ホワイトスポットは見た目だけの問題にとどまらない場合があります。
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初期むし歯が進行すれば、本格的なむし歯になり治療が必要
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エナメル質が脆いため、歯が欠けやすくなるリスクも
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歯の見た目にコンプレックスを感じることも
症状が軽いうちに、歯科医院で状態をチェックしてもらうことが大切です。
改善・治療方法は?
症状や原因に応じて、次のような方法で対処することが可能です。
✅ フッ素塗布・再石灰化ケア
初期むし歯であれば、高濃度フッ素や再石灰化作用のある製品(リカルデント、MIペーストなど)で、改善が見込めることもあります。
✅ アイコン(Icon)治療【※対応医院のみ】
ホワイトスポット部分に特殊な樹脂を浸透させて目立たなくする治療法です。
削らずに済む審美的な処置として注目されています。
※当院での導入有無についてはお問い合わせください。
✅ ダイレクトボンディング
ホワイトスポットが深くて目立つ場合、コンポジットレジン(樹脂)を使って自然な色合いに修復することができます。
必要最小限の範囲で、歯を削る量もごくわずかです。
✅ ラミネートベニア・セラミック治療
見た目を重視し、全体の色調や形を整えたい場合には、セラミックを用いた審美的治療も選択肢のひとつです。
予防のためにできること
ホワイトスポットを防ぐには、次のような毎日の習慣が大切です。
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歯垢をしっかり除去するブラッシング
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フロス・歯間ブラシの併用
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フッ素入り歯みがき剤の正しい使用(1日2回、適量)
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矯正中の方は、タフトブラシや歯間ケアを欠かさずに
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食後はうがいをし、酸性の飲食物をとったあとは時間を空けて歯を磨く
まとめ
ホワイトスポットは、「むし歯の手前」の状態であることも少なくありません。
見た目の悩みとしても、健康のサインとしても、早めの対処が安心です。
「この白い部分、むし歯じゃないのかな?」「目立って気になる…」
そんなときは、ぜひ織田歯科医院までご相談ください。
あなたのお口の状態に合わせて、最適なケアや治療をご提案いたします。
📍織田歯科医院
〒444-0071 愛知県岡崎市稲熊町8−40
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