【第55回】妊娠中の歯科治療、受けても大丈夫?

   

〜時期と注意点を知って安心して通院しましょう〜

こんにちは。岡崎市稲熊町の織田歯科医院です。

妊娠中の方から、こんなご相談をよくいただきます。

「妊娠してるけど、歯の治療ってしても大丈夫ですか?」
「レントゲンや麻酔って赤ちゃんに影響ないですか?」
「つわりがあって歯みがきができない…」

今回は、妊娠中の歯科治療の可否や注意点、通院のタイミングなどをわかりやすく解説します。


妊娠中でも歯科治療は受けられます!

結論からお伝えすると、妊娠中でも多くの歯科治療は可能です。

妊娠による体調の変化で、お口の中もトラブルが起こりやすくなりますが、無理に我慢せず早めに相談することが大切です。

ただし、妊娠の時期によっては治療の内容や方法に工夫が必要となるため、体調や胎児への影響に配慮した診療を行います。


妊娠中に起こりやすいお口の変化

妊娠中はホルモンバランスの変化により、以下のような症状が現れることがあります。

🦷 妊娠性歯肉炎(歯ぐきの腫れ・出血)

女性ホルモンの影響で、歯ぐきに炎症が起きやすくなり、普段より歯みがき時に出血しやすくなります。

🤢 つわりによるブラッシング困難

歯みがき粉のにおい、ブラシの刺激などで歯みがきがつらくなることも。
結果として、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

😷 口の中がネバつく・乾く

唾液の分泌量や性質が変化し、口の中が乾きやすくなり、口臭や細菌繁殖の原因にもなります。


歯科治療を受けるベストタイミングは?

妊娠中の歯科治療には、**安定期(妊娠中期・16〜27週ごろ)**がおすすめです。

妊娠初期(〜15週) 胎盤が未完成。体調も不安定なため、緊急処置のみにとどめるのが基本です。
妊娠中期(16〜27週) 体調が比較的安定しやすく、通常の歯科治療が可能です。
妊娠後期(28週〜) お腹が大きくなり、仰向け姿勢がつらくなる時期。短時間の処置が中心です。

治療内容にもよりますが、できるだけこの中期のタイミングに治療・検診を受けておくことが安心です。


レントゲンや麻酔って大丈夫?

多くの妊婦さんが心配される「レントゲン」と「麻酔」についてもご説明します。

📷 レントゲン

歯科用レントゲンは口元だけを撮影するもので、胎児への影響はほぼありません。
さらに、防護用エプロンを着用して撮影するため、安全に配慮しています。

💉 麻酔

歯科で使われる麻酔は局所麻酔であり、血中に入る量はごくわずかです。
痛みを我慢することで体にストレスがかかるより、短時間で安全に処置する方が安心です。

※心配な方は、母子手帳をお持ちいただければ、内容に応じて判断いたします。


妊娠中におすすめの予防ケア

むし歯や歯周病の予防がとても大切な時期です。以下のようなケアを意識してみましょう。

✅ 小さめの歯ブラシで優しく磨く

刺激がつらいときは、ヘッドの小さい歯ブラシを使い、前かがみで少し下を向くようにすると楽になります。

✅ フッ素入りの歯みがき剤を活用

むし歯予防にはフッ素1450ppmの歯みがき剤が効果的。においが気になる場合は、無香料・低刺激タイプもおすすめです。

✅ 食後のうがいをこまめに

つわりで歯みがきができない時は、水やお茶でうがいだけでもしておくと、菌の繁殖を抑えられます。


赤ちゃんのためにも、ママのお口の健康を

近年、「ママのお口の状態が、赤ちゃんに影響する」という研究が進んでいます。

歯周病が進行している妊婦さんは、早産や低体重児のリスクが高まるという報告もあるため、妊娠中のお口のケアはとても大切です。

当院では、妊婦さんの体調や不安に寄り添いながら、やさしく丁寧に診療を行っています。
治療が必要かどうかも含めて、ご不安があればまずは一度ご相談ください。


📍織田歯科医院
〒444-0071 愛知県岡崎市稲熊町8−40
📞 0564-25-1818
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